スマブラオフ大会で使われるWebサービスについて

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みなさんこんにちは、めがちーと申します。

スマブラのオフスタッフで主に雑務をやっている者です。

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▲ちなみにめがちでもめがちーでもどっちでも良いです

 

この記事は寝椅子さん(@newenwere )主催の
スマブラ Advent Calendar 2021で作成した記事です

スマブラ Advent Calendar 2021 - Adventar

前日の記事はれじんさんの茨城県のスマブラ界隈を知って欲しいです

誰かの作ったパワーランキングではなく、コミュニティ独自のパワーランキングを作ってしまうという発想に驚かされました

それ以前の記事も面白い記事が沢山あるのでぜひお読み下さい!

 

1.そもそも何故Webサービスを使うのか

突然ですが皆さん、オフのスマブラの申請サイトってどれが使いやすいと思いますか?

smashgg?gamehint?こくちーず?

smashggはクソだからgamehintに変えろ!という意見もちらほら見かけます


答えがバラバラなのは選手目線だったり運営目線だったりUI等を考慮してだったり、色々な理由があると思います。

単純に言ってしまうと完璧なサイトは現状なくて、上記したサイトはそれぞれ色々なメリットデメリットがあります。

スマブラオフ大会を開く上で最低限Webサービスに求められる要素は

・参加者募集機能

・トーナメント生成・運営機能

の2つです

極論ですがTwitterDMで募集して、スプレッドシートで管理するなんて方法でも大会運営をすることは理論上可能です。

しかしながら限られた時間、限られたスタッフ、限られた機材で大会を円滑に運営するためにオフ大会スタッフはwebサービスを活用して大会を運営しています。

 

本記事はこれらのサイトのメリットデメリットを纏めるような趣旨で書いていきたいと思います。

 

2.主なWebサービス

今回こちらの記事で取り上げるWebサービス

・smashgg

・gamehint

・Tonamel

・こくちーず

・challonge

の5つです

(今回はオフ大会運営的視点の記事なので、主にオンライン大会で使われているスマメイト大会機能に関しては割愛します)

 


これらのWebサービスは大まかに3種類に分ける事ができます

①募集用

gamehint 、こくちーず

②トーナメント生成・管理機能

challonge

③1.2の機能どちらもあるもの

smashgg、Tonamel

 


と言った感じに分けられます。

つまり、大会を運営する際は③のサービスを使うか、①と②からそれぞれ1つずつサービス選択して使うことになります


例:)smashgg→篝火

gamehint + challonge→初スマ

こくちーず+challonge→スマぶくろ

 

使えるサービス内容も違えば勿論用途は違って来ます、大会運営のプラットフォームが統一化されていないのはこのような理由があります。

 


3.詳細なメリットデメリット

1番機能が纏まっている③に分類される2サイトから見て行きます。

smashgg、Tonamel共通のメリット

・募集機能で集めた参加者データから自動的にトーナメントを生成してくれる

・前回開いた大会情報を元に次回の大会ページを作る事ができる

・参加者情報をcsv で書き出す事ができる

 


smashggのメリット

・シード決定の際のUIがわかりやすい

・トーナメント表のPDF出力→印刷が容易

・結果入力がしやすい(重要)

・対戦毎に選ばれたステージやキャラクター情報等が入力できる

・結果データによる蓄積で解析が可能(PGR等)

SWTのシルバー認定等人数しっかり集めれば無名大会でも選手側にメリットのある大会にしやすい

・WebAPIで外部に情報を提供できる(スコアボード連携等で便利)

デメリット

・大は小を兼ねるの精神で作られているので詳細に設定できすぎるがゆえに設定が複雑になりやすい(Genesis並みの設定を週大会でやるのはめんどくさい)

・UIが分かりにくい

 


Tonamelのメリット

・UIがわかりやすい

・オンライン大会を開く上で参加者間の連絡が取りやすい

・オンラインとオフラインで大会オペレーションの差が少ない

・ZONEをスポンサーにつける事ができ、大会賞品という名目で無名からでも大会に箔を付けやすい。

デメリット

目立ったデメリットは無し

 

現状募集とトナメ運営が同時にできるsmashggとTonamel の比較です。

③に分類される2つの共通で最大のメリットとして、募集したらそのままトーナメントが精製される事です。

大変な仕事が一つ減りますし、大会参加人数が増えれば増えるほどこの恩恵がデカくなります。

一方週大会など小さい大会では享受できる恩恵は小さくなっていきます。

ですので人数に応じて後述するサービスのメリットと比較しどちらを選ぶか考えましょう。

 

 

Tonamel はシンプルに纏まった良い運営サイトだと思います。

smashggはさまざまな機能があり、大会運営のあれがやりたいこれがやりたいと言った事を叶えてくれる運営サイトと言ったイメージです。

特に個人的な感覚ですが、OSで言うとMacLinuxのような関係位に考えています。

 


運営目線でなんだかんだsmashgg で1番便利なのがトナメ印刷機能と結果報告の簡易入力機能です、この二つの果たす役割は大きい…

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あと24人程度の大会であってもPGSTATSに載せてもらえたりします(うれしい)

さらにこの点で言えば、SWT(スマッシュワールドツアー)のポイント集計対象大会はsmashgg上で開催されている全ての大会が対象なので、無名の人が開いても人数さえ集まれば認定が貰えます。

こういう海外視点はトナメルにないメリットですねー

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現状smashggが使われている背景にはトナメルが悪いと言うわけではなく、smashggでできることが多いという理由があります。

 


challonge を使うメリット

challonge 使う最大のメリットは様々なトーナメント進行方式に対応していて、募集サイトと適切に参加者情報さえ連携できれば例えばポケモンカードの大会(スイスドロー)とスマブラの大会(ダブルエリミトナメ)でも募集からトーナメント生成までは殆ど変わらない手順で行う事ができる点です。

また、操作が直感的なので分からない事があってもゲームの知識やトーナメントの仕組みさえ理解していれば大体なんとかなる点が大きいです。

challonge のデメリット

この記事の流れ的に強いて言うなら募集ができない点ですが、そもそもそういう設計で作られたサイトではないので当たり前ですね

 


gamehintとこくちーずを使うメリット

gamehintのメリット

・トナメ機能をオミットする事で募集機能に特化し、「今日、明日のスマブラオフ何かないかな〜」→「ここが空いてる!申請!」に応える事ができるサイト

勿論トナメ生成できるに越した事は無いが、それを上回る募集機能の優秀さが光る

・参加者欄などを見たときにTwitterアカウントが必ずわかるので、対策したい対戦相手・会場で出会った人のTwitterアカウントがわかる点

・募集だけではなくオフ大会虎の巻のような役割も果たしていて、募集をしなくても大会名とsmashgg への誘導リンクを貼るだけでも利用可能。界隈への貢献度たるや…

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gamehint のデメリット

gamehint はTwitter連携が前提なのでTwitterアカウント持っていないと100%機能を活かす事ができない

 


こくちーずのメリット

・参加者一覧をcsv で書き出すことができる

Twitterアカウントではなくメールアドレスアカウント登録式なので初めてオフに来る人でも普通の音楽イベント等と同じ感覚で応募できる(篝火の見学枠で本名申請の方が多く、特にこの点強く感じた)

こくちーずのデメリット

イベントページとして独立しているので、大会Twitter等でしっかり告知しないと検索等で引っかからない

 


gamehintは個人的にスマブラの申請周りで1番UIがわかりやすいと思っているサイトです。

スマブラオフ募集に特化していて視聴者目線でも運営目線でもなく、参加者目線でオフ大会情報を分かりやすく追う事ができます。

あまりにも素晴らしいのでgamehintにトナメ機能ついたらもう小さな個人大会は全部これでいいんじゃないかな…と思ってしまうレベルです。

 


こくちーずはfor時代こそ1番使いやすかった告知募集サイトでしたが、上記Webサービスが増えてきて中々立ち位置が厳しいと思っています。参加者のcsv 書き出しがなんだかんだ偉いので残っていくかもしれません。

 


まとめ

正直募集も運営もできて、幅広い事できるんだからsmashggだけを使えば良いじゃないかと一時期考えていました。

しかしながら、上記した通りシンプルさから来るメリット等さまざまな違いがあるという事に気がつきました。

 


結論としてwebサービスは〇〇一択!と言うような事ではなく大会の規模や試合方式などで臨機応変に最適なサービスを主催が選択して活用して行って欲しいです。

 


ちなみに個人的には敬遠せず勝率と言ったデータの解析ができるのでsmashgg を取り敢えず触ってみてから判断してみて欲しいです!何でも教えます^^

 


拙い文でしたがここまで読んで頂きありがとうございました!